記事ハイライト
- 設計課題では建築に限らないあらゆるジャンルの知識が求められる。
- そのため「買うほどではないけど読みたい」という本を大量に読むツールがほしい。
- AmazonのKindleUnlimitedなら17万冊の各種書籍が月額980円で読み放題
- 専用端末不要(スマホ・PCでOK!)
- クレジットカード不要
- Kindle Unlimitedが単なる思いつきをアイデアに変えてくれる
- KindleUnlimitedがあれば、課題初期の情報収集戦略が劇的に変化する。
設計課題の情報収集は「広く浅く素早く」
建築学科は課題毎にさまざまな分野や業界を対象とした設計が行われます。
集合住宅、保育園、美術館、図書館、老人ホームと多様な施設を次々設計するためには、その建築を利用する多様な人々の人生や悩みや目的に寄り添った視線を次々理解しなければなりません。
もちろん、こうした膨大な数の人々すべてに直接話を伺うことも、まして彼らの人生をすべてリアルに追体験することも不可能です。
なので、その代案として建築学科生はネット上の記事や書籍を通じて情報を集め、設計課題を進める事になります。
特に設計課題や設計コンペでも、ストーリー性や社会性を重視するものであれば、より発展的に様々な学問や職業に踏み込んで勉強しなければならないこともあります。
- ある課題では資本主義の成立過程を、
- 次の課題では養蜂業の実践的なノウハウを、
- 別の課題ではシングルマザーの苦悩と喜びを、
という具合に、単に建築に関する知識や発想だけでなく、分野を越えたありとあらゆる体験や知識や技能を吸収し続けなければならないのが建築学科の課題の特徴と言えるでしょう。
だからこそ、効率的で効果的な情報収集の手段はより多く確保しておきたいところですよね?
では、建築学科生にとって最適なメディアとは、どのような情報媒体なのでしょうか?
情報収集ツールは複数のメディアを使い分ける
さて、学生が使う代表的な情報収集といえばインターネット・書店・図書館でしょう。
まず、インターネット上の情報は無料で手軽に手に入る点が強みですが、体系だった知識の収集が難しく、適切な検索ワードを思いつかないと必要な情報を探し出せない点が難点です。
情報の質という点で見れば、書籍を購入することがもっとも効果的ですが、学生が課題毎に他分野の書籍を購入することは、資金的にも蔵書空間的にも困難です。
ある程度そのジャンルに精通したあとで、これはという数冊に限定して購入するのが基本となります。
図書館という手ももちろんあります。
しかし、開館時間の関係や蔵書レパートリーの偏り、既に貸出中の場合など、ほしい内容の本が即座に入手できないケースも多いです。
このように情報収集ツールはたくさんあり、それぞれが長所と短所をもっています。
そのため、それぞれを使い分け、相互に保管させながらいかに効率よく情報収集できるかが、課題のスタートダッシュをスムーズにすすめる大きなカギとなります。
そして、こうした視点で見るならば、
- ネットのように手軽でアクセスが容易
- 書籍のように質の高いコンテンツ
- 図書館のように一ジャンルを横断的に把握できる
という特徴をもつ電子書籍の定額読み放題サービスは、既存の情報収集ツールの隙間を埋める、大きな武器といえるでしょう。
Amazonが送る電子書籍読み放題サービス“KindleUnlimited”とは
2010年代に入り、コミックや雑誌の読み放題サービスはまさに戦国時代に突入しました。
さまざまな読み放題サービスがしのぎを削りあっており、現状これといった一人勝ちのサービスはまだ表れていません。
しかし、一般書を含むオールジャンルの書籍を取り扱う読み放題サービスは今のところKindleUnlimitedのが最大手といって差し支えないでしょう。
KindleUnlimitedはその名の通り、「Kindle」の電子書籍の一部が「Unlimited(無制限)」で読める定額サービスです。
【サービス内容】
- 対象ジャンル
雑誌・コミックス・小説・実用書・ビジネス書を含む電子書籍全般 - 対象書籍
執筆時点で洋書120万冊・和書17万冊
(ちょっと前まで8万冊とか12万冊と言われていたので、こうしている間にも増加中) - 利用条件
1.Amazon会員であること
2.スマホ・タブレット・PCなどを持っていること(専用端末不要) - 料金
月額980円(30日無料体験期間あり)
KindleUnlimitedは最初の30日間が無料です。
体験期間中に解約しても、負担金はゼロ、完全無料です。
Amazon会員の方であれば、下記のリンク先にて「30日間の無料体験を始める」をクリックすることで利用を始められます。
【⇨Kindle Unlimited公式サイト(無料お試し登録)へ】
※30日をすぎると自動的に有料期間に入ります。
もしKindleUnlimitedを解約するのであれば30日以内に解約してください。
(まだAmazon会員でない方はこちらのリンクから会員登録が必要です。)
専用端末無しで電子書籍を読む方法
多くの方が誤解しているのですが、Kindleの電子書籍というのは専用の端末が無くともスマホやパソコンから読むことができます。
(Amazonは自社の販売するKindleの専用端末を売りたいので、当然この事実をあまり大きな声では宣伝しませんが)
例えば、このブログは、スマホからの閲覧が、次にPCからの読者が多く、この両者が閲覧者の9割を占めています。
つまりこのブログの閲覧者の9割は、Kindle電子書籍を読むことができる環境にあることを意味しています。
具体的には、
スマホの方は専用アプリをダウンロードすれば、
PCからの方は以下のソフトウェアをダウンロードすれば
あなたが今まさにこのブログを見ているこの画面で、同じように17万冊の電子書籍を読むことができるのです。
もちろん、Kindle専用端末も、あれば便利ですけどね。
クレジットカードなしでKindleUnlimitedに登録する方法
KindleUnlimitedに登録するには、たとえ30日の無料体験期間であってもクレジットカードの情報を入力する必要があります。
しかし、本ブログの想定読者は基本大学生ですので、クレジットカードを持っていない学生も多いと思います。
そこで紹介したいのがコンビニで決済する方法です。
先払い式のクレジットカードの一種に、Vプリカと呼ばれる電子マネーがあります。
Vプリカはコンビニやスーパーで店頭販売されており、これを購入することで大学生でも未成年でもクレジットカード決済が可能になります。
詳細は下記リンクから
KindleUnlimitedはラインナップが貧弱?
また、KindleUnlimitedはラインナップが不十分で料金に見合わないという声をよく耳にしますが、これはKindleUnlimitedの使い方によると思います。
サービス開始直後、出版社や作家とトラブルを起こし、良著が次々とラインナップから外れるなど不評の声もあがったKindleUnlimited。
近年は読み放題対象書籍も増加・安定しつつありますが、それでも「Unlimitedは名著や良作を除く二軍三軍書籍がほとんど」という不満の声が多いのは、確かに事実です。
たしかに、筆者の個人的な体験から言っても、特定の読みたい本をKindleUnlimitedで検索し読み放題の対象だったことは稀でした。
つまり、既に特定の読みたい本が決まっている場合、KindleUnlimitedは期待はずれなことが多いです。
しかし、記事冒頭でも紹介したように、建築学科はさまざまなジャンルの知識を広く浅く素早く得なければならない局面が多々あります。
高品質で専門的な一冊の書籍よりも、入門向けの「買うほどでもない」レベルの書籍を横断的に大量に読みたい場面が何度も訪れるのが建築学科。
こういった、短期集中的に特定ジャンルの全体像を把握したいというニーズに対して、KindleUnlimitedは絶大な力を発揮します。
ネットで得られる情報よりは一歩踏み込んだ内容を
書籍一冊に満たない月額料金で大量に
しかも図書館や書店に行くよりもはるかに気軽にアクセスできる
それがKindleUnlimitedの最大の長所であり、
同時にKindleUnlimitedを建築学科におすすめする理由です。
▼30日間無料体験あり
【⇨Kindle Unlimited公式サイト(無料お試し登録)へ】
Kindle Unlimitedが「思いつき」を「アイデア」に成長させてくれる
電子書籍が読み放題であることのメリットとは何でしょう?
料金が安いこと?
かさばらないこと?
大量の本が読めること?
確かに前述のとおり、これらはKindleUnlimitedの大きなメリットです。
ただし、個人的にKindleUnlimited加入の最も大きな恩恵は別にあります。
それは情報入手までのスピードです。
例えばあなたの在籍する建築学科でシェアハウスの設計課題が出題されたとしましょう。
各入居者には個室が与えられる一方、共同生活空間としてキッチンやリビング、浴場などの生活基盤に加え、入居者同士の交流を促す空間を設けることが課題条件で与えられたとします。
防音スタジオを設けた若手音楽家が集うシェアハウスや、動物をみんなで飼育するペット付きシェアハウス、芸術家が集うアトリエ付きシェアハウスなどいろいろな案が考えられますね。
シェアハウス課題では、共同生活につきまとう生活習慣や価値観のズレをいかにコントロールしつつ生活者同士のコミュニケーションを促せるかが大きなポイントと言えるでしょう。
しかし、ここまではあくまで単なる「思いつき」に過ぎません。
この思いつきが「アイデア」となり「企画」となるまでには、その発想をより具体的なプランへと発展させるための理論や統計による裏付けが必要になります。
例えば、この課題で浴室やキッチンを共有する不便さを積極的な意味に転換させる、「フィットネスクラブ付きシェアハウス」というコンセプトを思いついたとしましょう。
フィットネスクラブであればシャワー室や浴室が共用なのは自然ですし、健康を考えた食事や睡眠の習慣が居住者同士で一致しやすく、トラブルになりにくいことが期待できます。
何より、フィットネスクラブの利用を通じて住民同士や近隣住民との交流が生まれるというストーリーが描けそうです。
しかし、この思いつきを課題で活用するためには
「シェアハウス利用者はどんなニーズを持っているのか?」
「フィットネスクラブの利用者層とシェアハウスの利用者層は一致しているのか?」
「法的にシェアハウスとフィットネスクラブを合わせることは可能なのか?」
「フィットネスクラブの管理は誰がどこまでを行うのか」
「課題の設定敷地周辺には、フィットネスクラブのニーズがあるのか?」
「もし設計するとすれば、どのようなプラン・どのような造形が適しているか?」
といったさまざまなツッコミを自分で想定し、それを一つ一つ検証するための情報を集めなければなりません。
しかし、インターネットでの検索では、入手できる情報に限界があります。
一つはよく言われるような、インターネット上の情報の信憑性やコンテンツとしての質の問題。
もう一つは、適切な検索ワードを入力しなければ欲しい情報にアクセスできない問題。
この2つの要因から、「全体像をよくわかっていない業界」を調べるには実はインターネットはあまり向いていないのです。
しかし、書籍で情報を集めるためには、当然ですが本を入手しなければなりません。
ところが紙媒体の情報と言うのは、情報に触れるまでの所要時間が電子媒体にくらべて長くなります。
駅前の書店で立ち読みするにせよ、大学の図書館で借りるにせよ、Amazonで注文するにせよ、本を入手しアイデアを検証するまでにある程度のタイムラグが生じます。
この思いついてからわずか数時間~数日のタイムラグこそ、斬新でありながらリアリティのある企画・アイデアになるか、それとも単なる思考の廃棄物になるかの分水嶺なのです。
もしアイデアを思いつくのが、毎回図書館の本棚の前なのであれば問題はありません。
しかし大抵優れたアイデアを思いつくのは往々にして
・通学の電車中
・大学の講義中
・深夜
・家の風呂
・旅行先
のような、すぐに本を読みに行くことができない環境だったりします。
この場合、ほしい情報に有りつけるのは良くて半日後、普通は翌日以降に持ち越されることになります。
この間、あなたのアイデアは宙に浮いたままとなり、それはすなわち課題の停滞を意味します。
その上、本を読むのが1回で済むということは極めて稀です。
実際には本を読むことでさらに新しい仮説が生まれることや、仮説が否定されたことでまた異なるアイデアを生み出さなければならないケースの方が多いでしょう。
そのため、本を読みたいと思ってから実際に読めるまでの空白時間も、そのたびに生まれることとなります。
こうした、アイデアを思いついてからその内容を検証するまでのタイムラグは、そのアイデアが腐ってしまう大きな要因でした。
KindleUnlimitedへの登録は、こうした何もできなかった課題の空白期間が一気に圧縮されるのです。
たとえそれが深夜であろうが、電車中であろうが、電波さえ届いていればいつでもどこでも即座に情報にアクセスできるのです。
このアイデアを思いついた瞬間関連書籍を読むことができる快感は、他のどのメディア媒体にも実現できない体験です。
確かに狙った本がKindleUnlimitedに無いことは多々有ります。
しかし狙ったジャンルの本がKindleUnlimitedに無いことはほとんどありません。
KindleUnlimitedでその業界や分野の基本的な知識を吸収し、
そこで得た知見を元にネット検索を展開したり、より本格的な書籍を購入したりするという情報収集革命こそ、建築学科生におけるKindleUnlimitedの真骨頂なのです。
KindleUnlimited最大の利点は、このアイデアが企画に進化するまでの過程の劇的なスピードアップにあるのです。